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駒田 こちらは2012 年の末に創業された不動産会社だそうですね。起業のきっかけというのは?

髙瀨 もともとは何か自分で事業を興したいと考えておりまして、会社の経営に接することのできるコンサルティングの会社に入社しました。そこは少し特殊な会社で、主に手がけていたのは事業再生だったんです。資金繰りがうまくいかずに苦しむ会社の経営を立て直す、人の人生に大きく関わるハードな仕事でした。

駒田 それがどのように今のお仕事へとつながったのでしょうか。

髙瀨 会社を経営するにあたって、不動産は切っても切り離せないものなのです。資金を調達するために事務所や工場の土地、時には経営者が自らの自宅を担保にするというケースは往々にしてあります。私はそのような物件を処分して借金を減らすという仕事をしていまして、その仕事を通じて不動産業での独立を決意したのです。

駒田 では、現在も土地の抵当を外すようなお仕事が中心になるのでしょうか。

髙瀨 割合としては半分くらいで、新築の戸建て販売がもう半分になります。正直、独立当初は相当の苦労を覚悟していたのですが、最初の取引の段階から多くの方に応援して頂くことができました。もちろん苦労はしたものの、おかげさまで経営は順調、人の温かさというものを実感している毎日です。

駒田 今までやってきたお仕事が特殊なだけに、それが現在の強みになっていると思いますが、いかがですか?

髙瀨 まさにその点が、私が独立を決心できた理由になります。実際に不動産の中でも、物件の抵当を外す仕事を手がけている会社はそう多くはありません。また、抵当を外す仕事をする際には、弁護士、司法書士、税理士、会計士といった多くの士業の方々とチームを組んで仕事に当たります。私の強みはこれまでの経験、そして不動産業に精通した士業の方々とのネットワークにあると言えるでしょう。チームワークを活かし、お客様の想像以上のご提案ができるよう努めています。

駒田 確かに、不動産の売買には登記や税金対策など士業の方の出番は多く、不動産に詳しい方を探すのも一苦労です。それがこちらならワンストップでできるというのは心強いですね。では最後に、今後の展望を伺えますか?

髙瀨 黒字経営を続けて基盤を固め、5年後を目処にビルを1 棟持ちたいと考えています。そのビルのテナントにもビジョンがあって、1F は私の不動産会社、2F には税理士事務所、3F には弁護士事務所・・・という風に、事業に関わる士業の方々に事務所を構えて頂き、「不動産のことならあのビルに行けば解決してくれる!」という総合事務所のような場所にしたいのです。道のりはまだまだ険しいですが、必ず実現させたいですね。

出典 : COMPANYTANK 2014年1月号(国際情報マネジメント有限会社 発行)